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大学教育のありようと「教養」の行方を追って(7)
次に,フランスの事情を覗いてみることにしましょう。 第2回の記事で取り上げた,小坂井敏晶氏の『答えのない世界を生きる』に再度登場してもらいたいと思います。 ❒フランスの大学制度 フランスの大学制度は日本と大きく異なる。最大の違いは,エリートが通うグランゼコル(grandes...

Naoyuki Himeno
2019年10月31日読了時間: 15分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(6)
もう一つふれておきたい本書を貫く重要なキーワードが,「評価」です。 著者リースマンは,「評価」なるものが,「教育(改革)」のあらゆる場面でいわば幅を利かせ,ネガティブかつ深甚な影響を及ぼしていく姿を露わにしていきます。 評価と格づけという発想は学校・大学を企業にし,市場的成...

Naoyuki Himeno
2019年10月31日読了時間: 6分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(5)
❒Eラーニング(electronic learning) ❒ブレンド型学習(blended learning) ——教室での「対面式教育」と「ICT(「Information and Communication Technology」の略,情報伝達技術)を用いた教育」を組み...

Naoyuki Himeno
2019年10月30日読了時間: 9分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(4)
❒教育のモジュール化 効率の向上という名のもとに企てられている教育制度改革は,産業化の原理に従っているだけのものが多い。たとえば,評判のよい大学教育のモジュール化は,機能的に細分化された製作所の原理を知識習得に流用したものにすぎず,講座と学習単位が一つ一つ修了まで取りつけら...

Naoyuki Himeno
2019年10月30日読了時間: 10分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(3)
現在,日本の大学は(短期大学や専門学校も同様に),そのほとんどが生き残りをかけた競争を余儀なくされる厳しい状況下にあります。 国公立・私立の別を問わず,都市部でも地方でも,あるいは一流かそうでないかといった学校間ヒエラルキーに関係なく,活路を開かんとする良策の立案が急務とな...

Naoyuki Himeno
2019年10月30日読了時間: 5分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(2)
次に参照したいのは,『教養主義復権論―本屋さんの学校Ⅱ』(明月堂書店,2010年1月20日初版発行)です。 初版発行からおよそ10年の時を経てはいますが,日本の「大学教育」や「教育改革」をめぐる状況は,当時と少しも変わっていないどころかますます混迷の度を深めるばかりですので...

Naoyuki Himeno
2019年10月30日読了時間: 6分


大学教育のありようと「教養」の行方を追って(1)
『AERA』(朝日新聞出版,2017年11月20日号)の連載ものの巻頭エッセイ「eyes」で,内田樹氏が日韓の学校教育が抱える問題にふれています。 その一文のなかに興味を惹く箇所がありました。 〜学校教育が抱えている本質的な問題は日本も韓国も変わらない。少子化,不登校,グロ...

Naoyuki Himeno
2019年10月30日読了時間: 3分
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